着付け教室が無料でできるからくりとは?|なぜ無料?

公開日:2024/06/13  

なぜ無料?

日本に古くから伝わる着物は、現在もなお、ハレの日を彩る正装として親しまれています。そんな着物の着付けを学べる教室のなかには、無料で通えるところもあります。

費用がかからない点は魅力的ではあるものの、デメリットがあるのではないかと通うことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、着付け教室が無料でも運営が成り立つからくりについて、くわしく解説していきます。

着付け教室はなぜ無料?

着付け教室はなぜ無料で運営しているのか、疑問に思っている方も多いことでしょう。どのように事業が成り立っているのかというと、運営会社の事業内容から理解することができます。

無料着付け教室の事業内容は「販売促進代理業」や「販売仲介業」「着物及び関連商品の販売」となっています。つまり、着物教室を運営することで生計を立てているのではなく、着物の販売が収入源となっています

着付け教室の生徒が着物を購入することで収益を上げているので、着付け教室そのものは無料で開講しているというわけです。

無料着付け教室と有料着付け教室との違い

無料の着付け教室には、大きく分けて2種類があります。一つ目は、有料の着付け教室が無料体験レッスンを開催しているケースです。二つ目は、着物の販売店がより多くの人が着物に興味を持てるように、販売促進の一環として着付け教室を開いているケースです。

前者の場合、無料の体験レッスンに参加することで、有料コースへの誘導がおこなわれることがほとんどです。

レッスン代や試験代、認定料、教材費などによって、利益を確保しています。コースのレベルが上がるにつれて費用も高くなりますが、各種費用はあらかじめ明示されているので、支払う金額は事前に把握することができます

一方で、着物の販売がメインの無料着付け教室は、販売している着物の価格帯が幅広いので、最終的に支払う金額を把握することは難しいでしょう。

無料の着付け教室と有料の着付け教室のどちらも費用が発生する可能性はありますが、その内容は大きく異なるので注意しましょう。

無料着付け教室のメリット・デメリット

無料着付け教室にはメリットとデメリットが存在します。それぞれ紹介します。

無料着付け教室のメリット

無料の着付け教室は、初期費用なしで気軽に申し込める点が魅力的です。着物の着付けを初めて学ぶ初心者の方にとっては、敷居が低いと言えるでしょう。

なお、無料の着付け教室に通ううえで、販売会への参加は原則必須となっています。販売会では、豊富なラインナップを見たり、触れたりすることができるので、着物が好きな方にとっては楽しめることでしょう。

もちろん、気に入った着物はその場で購入することもできます。

また、押し売りされたとしても、着物を購入しないという強い意思があれば、不要な出費を抑えることができます。ただし、着物を購入しない場合には、ほかの受講生が着物を購入した費用で運営が成り立っているということを忘れないようにしましょう。

無料着付け教室のデメリット

無料を売りにしている着付け教室では、販売会への参加が必須条件となっています。高額な着物を押し売りされる可能性があります。

「ただより高いものはない」ということわざにもありますが、無料サービスの裏には必ずからくりがあります。数百万円単位の着物をおすすめされたというケースもあります。

無料で着付けのスキルを身につけられる点は魅力的ですが、高額な着物を買う羽目になるかもしれません

おすすめされた着物が気に入れば問題ありませんが、なかには好みでない着物を押し売りされたという声も聞かれるので、押しに弱い方や衝動買いしやすい方は注意しましょう。

有料着付け教室のメリット・デメリット

有料着付け教室のメリットやデメリットを紹介します。

有料着付け教室のメリット

有料着付け教室では、一人で着付けができるようになることを目的としています。よりスピーディーかつ美しく着物を着ることができるようになります。

無料の着付け教室は、比較的初心者向けの基本について指導していますが、有料着付け教室では、基礎を踏まえたうえで実用的な応用まで伝えています。着物を着たときの所作や立ち振る舞い、マナーまで幅広く知識を習得できます

有料着付け教室には、さまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。たとえば、短期レッスンや長期レッスンなど、バリエーション豊かなコースを用意しているところや資格取得を目指すプロ養成教室など、教室によって目的が異なります。

有料着付け教室を選ぶ際には、自身の目標を明確にすることをおすすめします。日ごろのファッションに着物を取り入れたいのか、資格を取って着付けのプロを目指しているのかによって、通うべき教室が異なります。

目的に合わせてコースを選ぶことで、教室選びに失敗することはないでしょう。

有料着付け教室のデメリット

有料着付け教室は無料で開講している教室に比べて敷居が高い点に注意しましょう。初心者向けというよりは、ある程度着物の知識がある方を対象としています

ただし、教室によっては方針もコース展開も異なります。少人数制を採用しており、一人ひとりのペースに合わせて丁寧に指導してくれる教室であれば、初心者であっても気軽に通うことができるでしょう。

有料着付け教室を検討している方は、費用はもちろんですが、講師の質やカリキュラム、サポート内容についても注意深くチェックすることをおすすめします。

無料体験レッスン付き有料着付け教室がおすすめ!

着付け教室に通うのであれば、無料体験レッスンを用意している有料着付け教室がおすすめです。教室によって無料体験レッスンの内容は異なり、1日体験やワンコイン体験、最大8回の短期レッスン体験などのバリエーションがあります。

無料体験レッスンに参加することで、講師の質や教室の雰囲気を体感することができます。レッスン内容やカリキュラムについても把握できることでしょう。

自分の性格や目的に合うかどうかは、実際に足を運んでみないとわからないので、まずは無料の体験レッスンに参加してみることをおすすめします。先生やほかの受講生との相性が良ければ、楽しく通い続けることができることができます。

なお、有料着付け教室だからといって、着物の販売会が開催されていないわけではありません。販売会では、豊富なラインナップが揃っているので「見る目を養う」「気に入った着物があれば買う」というスタンスで臨みましょう。

もし販売会で押し売りされたらどうする?

近年はSNSが広く一般に普及していることもあり、以前のような過剰な押し売りをしているところはそれほど多くありません。どの販売会でも安心して参加できる環境が整ってきています。

万が一、買う意思のない着物を押しつけられて買ってしまったとしても「特定商取引法」という強い味方がいるので、安心してください。契約後であってもクーリングオフ期間内であれば、キャンセルが可能となっています。

クーリングオフの期間は、一般的に8日間と定められています。ただし、商品によってはクーリングオフ期間が異なるので、購入した際の伝票や契約書をよく確認しておきましょう。

とくに着物は自分のサイズに仕立てることがほとんどなので、仕立てに入る前にキャンセル連絡をおこないましょう。仕立て後はキャンセルができなかったり、キャンセル料が発生したりすることがあるため、早めの連絡をおすすめします。

まとめ

今回は、着物の着付け教室が無料で運営されているからくりについて解説しました。「ただより高いものはない」ということわざにもある通り、無料サービスの裏には必ず理由があります。

無料の着付け教室では、販売会への参加が原則義務付けられており、販売会で着物を買うことを前提としているため、受講料は無料となっています。着物の知識がない方でも気軽に参加できるというメリットがある一方で、好みでない高額な着物を押し売りされる恐れがあります。

納得したうえで購入するのであれば問題ありませんが、押しに弱い方や衝動買いしやすいという方は注意しましょう。本記事が参考になれば幸いです。

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