着物警察って何?本当にあった体験談と対処法とは

公開日:2023/01/15


着物警察に遭遇した経験はありますか?着物を着るだけでも少数派のため、余り多くはないかもしれません。数は少なくても一生懸命着付けた着物姿を、見ず知らずの人から批判されたり、直されたりするのは、悲しいものです。こうした着物警察には対策をとって撃退しましょう。経験値が高くなると被害を減らせます。ぜひ参考にしてください。

着物警察とは

着物警察とは着物を着ている人に対して、一面識もないのに突然文句を言ったり、着付けを勝手に直したりする人を指します。お節介おばさんみたいなものですが、なぜか着物警察は正義を振りかざした意識で他人に接触してくるので、気分のよいものではありません。着物警察のお直しは着姿から帯結び、髪型にもおよびます。実際に着物警察に遭遇したエピソードを紹介しましょう。

裾を伸ばされた

白昼堂々、裾を引っ張られたという事例が多くあります。裾のラインは紐をほどかなくても簡単に直せるので、どうしても見過ごせないのかもしれません。着物の裾は床すれすれに合わせますが、着物を汚したくないと思うとついつい裾を短めにきめてしまいます。しかし短い裾は上品さを損ない、やんちゃな印象を与えるので、着物警察はどうしても引っ張って伸ばしたくなるのでしょう。下手に裾を引っ張り過ぎると、ほかの部分が着崩れてくるので遠慮してほしいものです。

衿を直された

「衿が乱れてるわよ」といきなり襟元に指を突っ込んで半襟を直されます。知らない人に襟首を触られるのはたまりません。襟元は着物姿の命です。しかしどんなにきれいに整えても時間が経つにつれて奥に引っ込んでしまい、半襟が見えなくなることがあります。自分の首元は自分の目で見えません。しかし、正面から見るととても目立つポイントです。着物警察は衿にはとくに黙っていられないようです。

帯の形を変えられた

振袖の帯結びは前もって着付け師と打ち合わせし、自分に似合うもの、場の雰囲気に合わせた形に結んでもらいます。最近は新しい結び方が多く出ており、個性的に仕上げてあるにもかかわらず、今風の結び方が気に入らない年配の方がいるようです。「左右対称じゃない」などといって、羽の大きさを変えてしまいます。後ろは見えないので、このような人に捕まると面倒ですね。

言葉で攻撃

一番タチが悪く、長くトラウマになってしまう事例は言葉による攻撃でしょう。コーディネートをばっちりきめてきたのに「帯と着物が合ってない」「似合ってない」「着方がみっともない」などと知らない人にいわれます。通りすがりにボソっといわれ、かなり傷つきます。自分で納得できる指摘ならまだよいのですが、理不尽なものいいも実に多いのです。若い人ほどこの被害に合っているようで、心ない一言が着物離れを助長しています。ゆゆしき問題です。もっとも理不尽に思えた一言を紹介しましょう。「着物のときはメガネはずしなさい」

着物警察に遭遇してしまったときの対処法

では着物警察に遭遇してしまったときはどうしたらよいでしょうか?着物警察の標的になるのは、若く、着物初心者が多いです。自分の着付けに自信を持っていないと目をつけられるおそれがあります。そんなときは以下の3つの方法で撃退してください。

きっぱりと断る

「直してあげる」といってくる声かけ型の着物警察にははっきりとNoの意志表示をするとよいでしょう。誂えたばかりのお気に入りの着物を他人にベタベタ触られたくないですよね。「時間がないので」「もう帰るところなので」といってさよならしてください。衿を直そうとしてくる人には「好みの衿幅があるので」「触らないで」と言ってもよいのです。着物警察がどれほど着付け技能を持っているのか、あやしいものです。

無視する

言葉で攻撃してくる着物警察は無視して通り過ぎてください。あなたの大切な着物を他人に批評される理由はありません。通りすがりに言葉をかけてくる人には「聞こえなーい」でスルーしましょう。

ありがたくお礼をいう

嫌われ者の着物警察ですが、ときにはありがたい場面もあります。タクシーから降りると、お太鼓のたれがめくれあがっていることがよくあるのです。自分では気づけません。そんなとき、通りすがりの人がたれをパンとひと撫でし、下げてくれます。ありがたい、と思った行為には素直にお礼を言いましょう。

最低限守るべきマナーもある!

着物は日本の民族衣裳ですから最低限守るべきマナーがあります。冠婚葬祭で小紋を着てはいけない、季節に合わせた着物や柄を選ぶといった決め事です。守るべきマナーを守り、着崩れしない着付けをしてこそ、着物警察のお世話にならずにすみます。守るべきマナー、正しい着方、補整の知識を得るには、着付け教室に通うのが一番の近道であり、確実な方法でしょう。「着物警察にいじめられたくない」「楽しく着物を着たい!」と願う人には着付け教室をおすすめします。

まとめ

着物を着て街を歩いていると、着物警察と呼ばれるお節介な人々に出会います。勝手に着付けを直したり、言葉で注意したりするのです。理不尽な着物警察ははっきりと断り、無視する姿勢が必要となります。着物警察のお世話にならないために、着物のマナーと知識をしっかりと身につけましょう。この場合着付け教室の受講が大変有効です。

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