着用後の着物のお手入れはどうやるの?正しい保管方法もご紹介

公開日:2022/04/15


伝統的な日本の文化のひとつでもある着物。着物を着る際には、キレイに着るための方法やマナーがあります。そして、着用した後にもきちんとしたお手入れの方法があるということをご存じでしょうか?きちんとしたお手入れをすることで、次も気持ちよく着ることができます。今回は、着用後の着物のお手入れ方法について説明します。

着物を脱いだらまずチェックするべきポイント

着物を脱いだ時にまずチェックするポイントは、汗ジミやよごれ、ほつれなどがないかです。とくに汗ジミは脇・腰回り・襟元、よごれやほつれは裾・袖口・腰回りなどにみられやすいです。着物の素材は、高温多湿の日本の気候で過ごしやすい生地でできています。汗を吸収し、湿度を逃がし快適に過ごせる日本古来の独特の生地の織り方をしています。

そのため、一度でも袖を通すとかなりの水分を吸収します。あせや汚れなどは、着物をしまっておく間にシミや変色の原因となるので、必ずチェックしましょう。こういったチェックをするかしないかで、次に着物を着るときに気持ちよく袖を通せるかが決まります。

自分でできるお手入れ方法

着物は基本的に湿気に弱いのが特徴です。そのため、季節の変わり目ごとに、しまってある着物を出して陰干ししましょう。7月下旬~8月上旬の「土用干し」、9月下旬~10月中旬の「虫干し」、1月下旬~2月上旬の「寒干し」の年3回行うことが望ましいといわれています。近年は天気の移り変わりが激しく、季節外れに台風が発生するなど気候の変動が大きいため、この時期に限りません。

基本的に晴れの日が続くときに、着物を出して湿気を飛ばしてあげましょう。難しい場合は年に1回でもOKです。陰干しの仕方は、屋内で光がなるべく入らないところ(太陽の光だけでなく蛍光灯の光でも生地を傷める可能性があります)で着物用ハンガーにかけて全体的に広げてつるします。一回に2~5時間ほど陰干ししましょう。

着物を出す機会が多いようであれば短めに、めったに着物を出さないのであれば長めに干しておきましょう。その時にシミやしわ、よごれも一緒に確認してください。もしその時に汚れなどを発見したら、早めにクリーニングに出して汚れを落としましょう。早めの対処が着物を長く楽しむ秘訣です。

着物は光に弱い?

着物に風を通すときに注意することは、光です。着物の染料はわずかな光でも退色しやすく、模様が変化してしまいがち。太陽の紫外線はもちろんのこと、蛍光灯の明りでも変化することがあります。高級な着物ほど染料も天然素材のものを使用しているので、変色や退色に注意しましょう。

最近は手軽に家の洗濯機で洗うことができる着物も販売されています。そうした着物も干すときにはなるべく光に当てないように陰干しで干すほうが長く着物を楽しむことができます。

着物をしまうときのポイント

着物をしまうときのポイントは、畳み方に気を付けて防虫剤を必ず入れて湿気に気を付けながら定期的にたとう紙(着物を包む紙)を交換することです。まずは、正しい畳み方で防虫剤を必ず入れてしまいましょう。着物の素材はちょっとしたことで虫が付きやすいため、細心の注意を払ってください。

防虫剤は、ナフタリン・ショウノウ・パラジクロルベンゼンなどの匂いが付きやすいタイプは、組み合わせによってはシミや変色の原因となります。着物のたたみ方には、本たたみと襦袢たたみという、着物をしまうときによく使われる織り方がありますので、この二種類だけでも覚えておきましょう。

本たたみ

①衿肩あきを左にして平らに広げ、下前身頃の脇縫いを折ります。
②おくみを衿肩あきから裾まで折り返します。
③衿の肩山のところから斜めに中に折り込んで、衿を合わせます。
④上前脇縫いを下前の脇に重ねて、背縫いをきちんと折ります。
⑤左袖を、袖付け線から折り、後身頃の上に重ねます。
※男子長着など、裄丈が長い場合は、袖付けから五分~一寸くらい袖側に入ったところで袖を折り、身頃に返します。
⑥下側の袖(右袖)を身頃の下に折ります。
⑦身頃を衿下から二つに折ります。物差しを入れるときれいに折れます。
※たとう紙のサイズにより、三つ折りにたたむ場合もあります。

襦袢たたみ

①肩を左に置いて平らに広げ、左右の前身頃を折り重ねます。
②下前身頃の脇の縫い目を身巾中央の衿に少しかかるくらいに折り、袖はもう一度外側に向けて、袖口が身頃から出ないように折りたたみます。
③上前身頃も同じように折り、左袖も右袖に重ねて折り返します。

他にも袖たたみや夜着たたみなどの方法があり、模様や場面に応じて畳み方を変えられると理想的です。上手にたたむことができれば、しわが少なく、次の着物を着る場面でキレイに着こなすことができます。

畳んだ着物をしまうときには、湿気の少ない日を選んでしまいましょう。湿気が入り込むことで、カビなどの原因になります。しまうときにはできればプラスチックの衣装ケースは避けましょう。桐でできたタンスやタッパーウェアなどがおすすめです。

もし置く場所がないときは、着物専用保存袋などもあります。次の機会もきれいに着ることができるよう、保管には注意してください。

たとう紙とは

着物を包んでおくための紙で、湿気をすったり虫をよけたりするためのものです。同じものを使いがちになりますが、三年を目安に交換してください。お値段はピンキリですが10枚2,000円程度で購入できます。大手通販サイトでは一枚から取り扱いがあります。

 

着物は、着用した後はすぐに湿気をため込まないように陰干ししましょう。そして生地の汚れやほつれなどもきちんと確認してください。特別な時に着るものという意識がありますが、普段からきちんとした手入れをしておかないといざというときに着ることができません。年に数回、着物に風を通して着物の状態をまめに確認してください。

着物は手入れをすることで、長く楽しむことができたり、形を変えてリメイクできたりします。大切な着物を着るだけでなく、長く楽しむためにお手入れを心がけてくださいね。

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