着付け教室における販売会とは?参加する際の注意点も把握しておこう!
着付け教室が開催する販売会は、さまざまな着物が展示されていて楽しいと感じる人も多いでしょう。しかし参加者の中には、着物の購入を強要されたり高い帯を買わされたりしたという経験を持つ人も存在します。着付け教室では、着物の販売会をカリキュラムのひとつとしているケースもあるため、参加する際には注意点の把握が重要です。
着付け教室における販売会とは?
こちらでは、着付け教室における販売会にはどのような意味があるのかを解説します。目的を理解すれば、販売会に参加するメリットも見えてくるでしょう。
着物に対する知識を学ぶ
着付け教室では、着付けの技術を学ぶだけではなく、着物に対する知識を学ぶケースも多いです。着物には、シーンや季節によって異なる着こなしのルールが設けられているため、知識の習得は重要といえます。
たとえば披露宴にふさわしい色合いや、季節に適した柄の選び方、さらに帯などの小物の合わせ方まで、ルールはさまざまです。販売会はそうしたルールを学ぶレッスンの場として設定されている可能性があり、着物に対する知識を取り入れる機会にもなり得ます。
日本文化に対する理解を深める
着物や帯、小物には、地域によって異なる技法で作られているものがあります。そのため、販売会で実際の着物に触れるなどし、日本文化を学ぶ時間にしている教室もあるでしょう。
着付け教室によっては、実際に産地へ見学に赴くケースもあります。テキストで知識として学ぶだけではなく、実際に目にすることで地域ごとの文化に対する理解を深める場としているのです。
着付け教室が販売会を開催する理由
着付け教室で販売会を開催する理由にはどのようなものがあるのでしょうか。理由を知ることで販売会参加時の注意点も理解しやすくなるため、ここでは着付け教室が販売会を行う理由を解説します。
呉服店が着付け教室の主催であるため
着付け教室は、呉服店や仲介業者が主催しているケースが多いです。そのため、着物や小物の販売を目的に販売会を開催する着付け教室もあります。着付け教室に通う人=着物に興味がある人のため、たくさんの着物が販売できるチャンスととらえているでしょう。
レッスン料を安くするため
格安のレッスン料と引き換えに、販売会で着物を購入してほしいと考えている着付け教室もあります。「初回コースはレッスン料がお得!」「無料で着付けのレッスンを開催!」などとうたっている着付け教室は、このパターンである可能性が高いです。
受講する側も、レッスン料が格安であれば通いたいと考えるでしょう。そのため、安いレッスン料を掲げて集客を行い、代わりに販売会で商品を購入してもらうことで収支の帳尻を合わせる着付け教室も存在します。
格安のレッスン料を提示している着付け教室では、販売会の参加をカリキュラムに盛り込んでいるケースもあるため、入会する前にカリキュラムの内容をチェックすることも大切です。
着付け教室が主催する販売会に参加する際の注意点
安いレッスン料につられて着付け教室に通い始めた結果、販売会で高額な着物を購入してしまい、結果的に予算オーバーとなるケースもあるでしょう。販売会では美しく色とりどりの着物や帯が並びます。
購入は強制ではありませんが、気持ちが高揚し思わぬ出費につながるケースもあるため、販売会が開催される前に注意点を確認しておきましょう。
購入する気がなければ興味を示さない
販売会で展示されている商品に少しでも興味のある姿勢を示せば、着付け教室側はあの手この手であなたに購入をすすめてくるでしょう。そのため、購入する予定がなければ興味を示さないことが重要です。
売り込みをされた際は余計な言い訳はせず、「購入する意思がない」点だけを伝えましょう。
予算を決めておく
着物を購入する意思がある場合は、販売会の参加前に予算を決めておきましょう。販売会でお気に入りの着物があれば、その場で講師やスタッフにコーディネートも依頼できます。
自分専用の着物の購入は、着付け教室で身につけた知識や技術の活用にもつながります。ただし、あくまでも予算内で、自分に合う着物を購入しましょう。
即決はしない
お気に入りの着物や小物が見つかっても、即決はしない方がよいでしょう。コーディネートをしているうちに、予算を大幅に超えてしまうケースもあります。そのため、購入前に検討する時間を設けることがおすすめです。
この記事では、着付け教室が開催する販売会の意味や、参加する際の注意点を紹介しました。「販売会で押し売りをされるのでは?」と不安に感じている人も、事前に注意点を理解することで楽しく販売会に参加できるでしょう。
販売会での着物購入は強制ではありません。購入の意思がなければ展示されている着物を見るだけの姿勢を崩さず、購入する場合も予算に合った着物の選択をおすすめします。