着物の衣替えっていつなの?衣替えの最適タイミングとは

公開日:2023/08/15

着物にも衣替えがあるとは知らなかったという人もいるのではないでしょうか?答えとして、普段の洋服に春服や冬服があるように、着物にも季節に合わせた衣替えがあります。季節ごとに合わせた着物の衣替えについて説明します。着物の衣替えを理解することで正しい着物を着こなせるようになるでしょう。

季節に合わせて衣替えをしよう

着物の衣替えは元をたどると中国の習慣が由来とされており、日本に伝わったのは平安時代とされています。そこから江戸時代にかけて徐々に季節に合わせた衣替えが定着しました。

日本は世界的に見ても四季がはっきりしており、天気や気温が大きく変動するため、季節に合わせて快適に生活するために衣替えをします。

いつ着物の衣替えをするのがベストなのか?

私たちの生活のなかで衣替えをするタイミングとしては、学校や職場では6月のはじめと10月のはじめが、理想のタイミングではないでしょうか。実際には6月でもまだ気温が低かったり、10月でも気温が高かったりと季節で区切るのではなく、気温を見て調整することがほとんどです。

一般的に着物も同じなのですが、普段の洋服と大きく違うところは着物の場合は着物だけでなく、帯や長襦袢、ほかに小物なども合わせて入れ替えます。ただし、秋でも気温が高い場合などは、長襦袢だけ夏物にすることで着心地に合わせて調整できるのは洋服と同じような感覚です。

いつ何を身に着ければいいの?

着物はいつ何を身に着ければよいか、悩む人も多いのではないでしょうか。着物には、袷(あわせ)、単衣(ひとえ)、薄物(うすもの)という3種類の仕立て方や素材が異なる着物があります。これを季節や時期によって上手く組み合わせます。

袷(あわせ)の着物

袷の着物は、胴、袖、裾のすべてに裏地を付けて仕立てられた着物のことです。とくに生地をつまむと二重でしっかりしていることがわかります。素材としては絹、ウール、木綿、ポリエルテルなどがありますが、主に絹、ポリエステルがメインになります。

袷を着る時期は10月~5月ですが、10月上旬や、5月下旬などでまだ気温が高い時期は、裏地のない単衣を着ても問題ありません。

単衣(ひとえ)の着物

単衣の着物は、袖口、袖、裾に裏地を付けずに仕立てられた透明感のない着物のことです。裏地がないことで、袷よりも薄く気温が高くても着やすいのが特徴です。

素材としては、一般的に絹、ウール、木綿などが多いです。単衣を着る時期は6月頃、9月頃と袷を着る季節から移行する時期になります。

薄物(うすもの)の着物

薄物の着物は、単衣と同じで袖口、袖、裾に裏地を付けずに仕立てられた透明感のない着物のことです。単衣と異なる点としては夏用の生地が使われており、夏の高い気温で着る着物として適しています。単衣と違い繊維が細かくなく、透けている着物なので単衣よりもさらに風通しがよいです。

素材としては、一般的に正絹やポリエステル、麻の素材をよく使います。とくに麻は速乾性があり、肌にもあまり張り付かないため夏でも快適に着られます。薄物を着る時期は7月、8月になります。7月、8月以外でも暑い日には薄物を着ても大丈夫です。

使わない時期の着物はどう保管すればいいの?

着物は洋服のように毎日着るものではないため、使わない時期はどう保管すべきか迷う人も多いのではないでしょうか。保管の仕方によってはシミ、カビなどができてしまうため注意が必要です。着物を長持ちさせる保管の仕方について説明します。

保管する前の準備

着物は一見きれいに見えても、目に見えないほこりや小さな汚れなどがついています。これをそのままにしておくとそこから大きなシミや虫くいなどになり取返しのつかないことになります。長期保管する前に一度クリーニングを頼みましょう。

着物に湿気をためない

着物を長持ちさせるには「湿気」をため込まないことが一番です。湿気があることでカビの繁殖や、虫くいなどが発生します。湿気をためこないために、湿気をためこない部屋に置くこと、必要であれば除湿器を使用するなどして対策しましょう。

着物の保管場所

着物を保管するには桐タンスが最も適しています。理由は、除湿効果と防虫効果のためです。とはいえ、一般の方が桐タンスを購入するには高価で場所も取るため、同じように湿気をため込まないプラスチックの収納ケースがよいでしょう。

まとめ

着物の衣替えの方法から、時期ごとの着物の種類、加えて着物の保管方法について説明しました。着物の衣替えについてある程度はルールがあるものの、その時々の気候や気温に合わせて自分好みにコーディネートを考えてみてください。

着物にはいろいろな種類があり、柄や生地など一つひとつに意味があり、理解を深めることでさらに着物を着る楽しさが増えていくのではないでしょうか。

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