男女の着物の着こなしに違いはある?それぞれの着付け方の違いを学ぼう!

公開日:2021/10/01   最終更新日:2021/10/11


着付け教室に通っていて、日常的に着物を着る人も多いですよね。着物は男性と女性で種類や形が異なっています。また、それぞれ着こなし方も違うので、着付け教室に通うなら男性の着物と女性の着物の違いも知っておきたいですね。今回の記事では、男女の着物の違いについてまとめてみました。これをチェックして、着付け方の違いも覚えましょう。

種類の違い

男性の着物と女性の着物では、種類が異なります。

女性の着物の種類

女性の着物は、白無垢・色打掛、黒留袖、色留袖、振袖、訪問着といった種類があります。白無垢や色打掛は、花嫁さんが着るものです。結婚式で新婦さんが着用する着物です。黒留袖は、既婚女性が着用する最も格が高い着物となっています。

色留袖は、結婚式や祝賀会などで着用されることが多い着物で既婚女性の礼装とされています。振袖は、未婚女性の第一礼装です。袖の長さで本振袖、中振袖、小振袖と分類されています。成人式で着用されることでも知られています。訪問着は、上半身から裾まで柄が描かれている着物です。着用できるシーンはさまざまで冠婚葬祭やパーティー、お茶会などで着用されています。

男性の着物

男性の着物は、紋がついているものが礼装でついていないものが普段着とされています。「着物」「羽織」「帯」「袴」「襦袢」でスタイルが決まるのが男性の着物です。紋の数や生地の種類、色でどのようなシーンで着用する着物なのかが変わってきます。最も格式が高いとされているのは、黒羽二重の五つ紋付きの着物と羽織です。袴、角帯、襦袢を着用します。外出をする際に着用する着物は、紋をつけず袴もはきません。羽織を着用しない普段着とされています。男性の着物は、無地しかないので女性に比べると種類は少ないです。

男性も女性も着物に格付けがある

男性の着物も女性の着物も、素材や模様、柄などで格付けがあります。きものの格は着物を着る際にとても重要とされているので、着付けを学ぶ際も勉強することです。大きく分けると礼装と礼装以外となるのですが、詳しく知ることでよりシーンに合わせた着物を選べるようになるでしょう。

形の違い

男性と女性の着物では形にも違いがあります。

男性の着物には身八つ口がない

女性の着物の袖には、身八つ口と呼ばれる部分があるのですが、男性の着物にはこれがありません。身八つ口は、女性の体温調整のために作られた、赤ちゃんの授乳のために作られたなど諸説ありますが、機能的で快適に着ることができるようになっているといえるでしょう。日本の気候が多湿なことから、着物に熱や湿気がこもりやすいのですが、身八つ口があることで、これを逃すことができます。男性の着物は、胸の部分が大きくあいていることと、帯の幅も狭いことから、もともと熱や湿気がこもりにくい構造となっているので、身八つ口はありません。

着丈の長さの違い

男性と女性では、着物の丈が異なります。男性は対丈といって着物を羽織った時の長さが着丈になります。着物を選ぶ際は、肩からくるぶしまで隠れる長さを選ぶとちょうどよいです。女性の場合は、着丈はおはしょりと呼ばれる部分を作らなければいけません。

そのため、男性よりも着物の長さが長くなっています。着付けの際も腰ひもを使っておはしょりを作ります。これは、妊娠した時にお腹が大きくても着物をきることができるように考えられたそうです。男性の場合は、しっかり長さを確認しなければ着た時に長さが合わず目立ってしまいますが、女性の場合は多少長くてもおはしょりで調整しやすいです。

着こなし方の違い

男性と女性では着物の着こなし方にも違いがあります。

帯を締める位置が違う

帯を締める位置は、男性の場合は下腹で締めますが、女性の場合はバストのすぐ下で締めます。

帯の幅が異なる

男性の場合は、帯は細くだいたい11cmくらいが目安です。女性の場合は、帯の幅が広く15cmくらいが目安となっています。

衿の位置

男性の場合は、首に衿がつくように着用しますが、女性は後ろ首から襟を離します。

小物の数が違う

男性と女性の着こなし方として、着物の小物の数が違うということも挙げられます。女性の場合は、着物・帯・長襦袢・帯締・帯揚・腰紐・伊達締め・帯板・帯枕・コーリンベルト・衿芯・肌着・足袋・草履などが必要です。男性は、・着物・帯・長襦袢・肌着・草履

・足袋があればよいとされているので、女性と比べて用意しなければいけないものが少ないです。

男性の着付けのコツとは?

男性の着付けのコツとして、前衿が詰まり過ぎないようにすることが挙げられます。また、腰ひもや帯の位置はお腹の下になりますが、後ろは前よりも上に上がるようにするのがよいでしょう。着あがりは、上半身がややゆったりとしていることと、背中の中心が合うように着ることがポイントです。

 

男性と女性では着付けも異なります。男性の着付けもマスターしたいという人は、男性の着付けを教えてくれる教室を探してみてください。東京でも男性の着付けをマスターできる着付け教室があります。女性の着付けをマスターしたら、ぜひ挑戦してみてくださいね。

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