日常に新提案!着物・和服を普段着にするメリット
着物・和服は、成人式や卒業式といった「晴れの日」に着るものというイメージが根強いです。しかし、着物は普段着としても使用できることをご存じでしょうか。本記事では、着物を普段着にするメリットや普段着におすすめの着物の種類などについて詳しく解説します。本記事を参考に、日常生活に着物を取り入れてはいかがでしょうか。
着物を普段着にするメリット
和服を普段着として着ることには多くのメリットがあります。順番にその内容を見ていきましょう。
リラックスシーンに適している
まず、リラックスシーンに適している点です。和服は正装としてのイメージが強いですが、実際には浴衣や甚平など、日常的に楽しめるアイテムがあります。これらは、絹や木綿など肌触りが良く快適に過ごすことができるため、リラックスタイムに最適です。
おしゃれの幅が広がる
次に、和服を着ることでおしゃれの幅が広がります。洋服だけではなく和服を選択肢に加えることで、スタイルの幅が広がり、コーディネートの楽しさが増します。帯や小物の組み合わせ次第で雰囲気が変わるため、おしゃれを楽しむ人には特に魅力的です。また、普段着として和服を選ぶ人が少ないため、他の人とは異なるスタイルを楽しむことができます。
立ち居振る舞いが美しくなる効果がある
さらに、和服を着ることで立ち居振る舞いが美しくなる効果もあります。帯を締めることで自然と背筋が伸び、姿勢が良くなります。袖口をつまむなどの工夫で動きもスマートになり、普段よりも丁寧で優雅な振る舞いを意識することができるでしょう。
流行に左右されず長く着ることができる
最後に、和服は流行に左右されず長く着ることができます。伝統的な柄の和服は、オーソドックスなデザインであれば10年、20年と着続けることが可能です。流行の移り変わりが緩やかで、季節感を重視したコーディネートができるため、永く愛用できます。仕立て直しや染め替えを通じて、親世代から受け継いだ着物を大切に着続けることもできます。
普段着としておすすめな着物・和服
普段着として和服を選ぶ際には、どの種類が適しているかを知ることが大切です。以下に、普段着におすすめの和服を5つ紹介します。
小紋
小紋は、型染めを用いてさまざまな柄が全体に施された着物で、カジュアルなお出かけ着として広く使われています。友人との食事や買い物に最適で、紋付きの江戸小紋であれば同窓会などの少しフォーマルな場にも適しています。おしゃれを楽しみながら、普段着としての活用が可能です。
御召
御召は、糸の段階で染めてから仕立てる先染めの着物です。カジュアルなシーンからセミフォーマルな場面まで幅広く対応できるのが魅力で、色や柄、合わせる帯によって印象を変えることができます。軽やかな手触りと着心地の良さから、和服に慣れていない人にもおすすめです。
紬
紬は、先染めの着物で、カジュアルな装いに分類されます。農家が自家用に作っていたことから、普段着として着用するのに最適です。ラフな洋服感覚で着ることができ、日常的な外出にぴったりですが、格式の高いシーンには不向きです。最近はフォーマルシーンでも楽しめる絵羽仕立ての紬もあります。
ウール
ウール素材の和服は、シワになりにくく、保温性に優れているのが特徴です。他の和服に比べてリーズナブルなため、初心者にも挑戦しやすいアイテムといえます。しかし、虫がつきやすいというデメリットがあるため、長期保管する場合は防虫対策が必要です。
浴衣
浴衣は夏祭りや花火大会のイメージが強いですが、半衿や白足袋を合わせれば、和服感覚で着用することもできます。着付けが簡単で、半幅帯や兵児帯を使うことで、より手軽に楽しむことができます。夏の暑い時期を涼しく過ごすために、浴衣を普段着として取り入れるのも良いでしょう。
普段着として着る和服の選び方を紹介
普段着として和服を選ぶ際のポイントは、洋服と同様に季節感とサイズに注意することです。
季節に合わせた素材選び
まず、季節に合わせた素材選びが重要です。素材によって印象が大きく異なるため、快適さも考慮して選ぶことが大切です。例えば、麻素材は通気性と吸湿性に優れ、特に夏に適しています。風通しが良く、湿気の多い季節でも快適に過ごせ、自宅で洗濯できるのも魅力です。他にも、手軽に自宅で洗える木綿は、夏の夕涼みや花火大会にも最適ですが、春や秋の寒い時期にも適した保温性を持っています。
自身に合うサイズを選ぶ
次に、自身に合うサイズの選び方も重要です。和服は基本的にオーダーメイドで仕立てるため、S・M・Lの表記はなく、着丈と裄(ゆき)の長さに注意する必要があります。一般的には、身長から20〜30cm引いた長さが適切です。また、袖の長さは手のくるぶしよりも少し短めが美しいとされます。
既製品・お誂えの選択
さらに、既製品かお誂えかの選択も考慮すべき点です。オーダーメイドは自分の体型にぴったり合うため、着付けしやすく見た目も美しくなりますが、コストがかかる場合が多いです。一方、既製品は標準的な体型に基づいて仕立てられており、気軽に着ることができます。初心者は既製品から始め、徐々にお誂えに移行するのも良い選択です。
まとめ
着物や和服は特別な日だけのものではなく、日常生活に取り入れることで多くのメリットがあります。リラックスシーンに適した素材が豊富で、快適さを追求できるのが魅力です。また、和服を着ることでスタイルの幅が広がり、コーディネートの楽しさも増します。美しい立ち居振る舞いを意識でき、流行に左右されないデザインは長く愛用できるのも嬉しいポイントです。普段着としては、小紋や御召、紬、ウール、浴衣などがオススメで、それぞれの特性を活かして選ぶことができます。季節感やサイズを考慮し、既製品やオーダーメイドから自分に合ったものを見つけることで、着物の魅力を日常的に楽しむことができるでしょう。