着付け教室で学べることとは?着付け以外の講座を用意している場合も
着付け教室といえば着物の着付けを学ぶ場所ですが、実は着付け以外にも学べます。では具体的にどのようなことが学べるのでしょうか?この記事では、着付け教室で学べることはどんな内容なのか、着付け以外の講座について紹介します。着付け教室へ通おうと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
着付け教室に通うメリット
綺麗に着物を着こなしたいなら着付け教室に通うのをおすすめします。なぜ着付け教室なのか、それはさまざまなメリットがあるからなのです。そのメリットとは何か、ご紹介していきます。
メリットの1つ目は、立ち振る舞いなどのマナーが身につくということです。着物は洋装とは違い、立ち振る舞いが重要になってきます。着付けの方法を知っているだけでは上品な振る舞い方などの所作は学べません。
しかし、着付け教室では着付けだけでなく着た時のマナーや美しく見える立ち振る舞い、所作などを身に着けることがでます。着付けと一緒にマナーを教えてくれる教室もありますし、立ち振る舞いなどに関して習うだけではなく先生の姿を見て参考にするだけでも勉強になります。
メリットの2つ目は、着物を着こなせる(楽な着付け方法が分かる)ことです。どうしても独学ですと綺麗に着こなせなかったり、着た後に襟など緩んで着崩れを起こしやすかったりと何かしらトラブルが出てくるものです。
教室では基本的な着方はもちろん、着崩れしにくくする方法・自分の体型に合った着方・楽に着こなす方法など教えてもらうことができます。通っていれば、着物を着ていての疑問、苦しくならない着方のコツや着物に対するちょっとした事も先生にすぐに聞くことができるのも嬉しいですね。
メリットの3つ目は着物について知識が身に付くということです。知識は着付けの技法だけではありません。着物を着るにはいろいろな道具が必要です。足袋や帯などの馴染みのある物から、伊達締めや襟芯などあまり馴染みがないものもあります。ホームページや書籍によって用語の表記の仕方が異なって、何度も調べることになることも。
着付け教室では実際に道具の名称や扱い方を詳しく教えてもらえるので、楽しく着物の知識や歴史を学べてしまうのです。着物の知識が増えるとそれを生かした資格取得や免許皆伝などといった事もできるので、大きなメリットの1つでしょう。
メリットの4つ目は着物友達ができるということです。教室では人の着付けを手伝ったり、手伝ってもらったりする機会も多いので、自然と交流が増え友達ができやすくなります。また、教室ではイベントなど交流の場も多いので、着物友達ができる可能性が高いです。
着付け教室で学べることとは?
着付け教室は着付けだけではなく、日本の伝統的な礼儀作法から歴史、茶道や生花、組み紐など伝統的な日本文化を学ぶことができる教室も少なくありません。ここで着付け教室が開催している講座を紹介します。
1つ目がマナー講座です。伝統的な礼儀作法、挨拶やお辞儀など日常生活で役立つ礼儀作法にはじめ、TPOに合わせた着物の着こなしマナー、訪問時・食事のマナーなど身に付けておきたい知識を学べます。
2つ目は、ヘアメイク講座です。全体的に美しく着こなすため、着物に合った髪型やメイクなどを学ぶ事ができる講座もあります。ヘアメイクで人に与える印象は大きく変わってきますし綺麗に着られても着物と似合わないヘアメイクをしてしまえば残念な印象になりますので、せっかくなら自分に合う見せたい印象のヘアメイクをしたいもの。
ヘアメイク講座では、正しいピンの留め方やヘアアイロンの使い方といった基本的なテクニックから学べますし、和装だけではなく洋装にも似合う髪型を覚えられます。メイクも洋装とは違った魅力を引き出すテクニックや着物に似合うメイクを覚えることができます。
3つ目は茶道講座・生け花講座。敷居が高いイメージがありますが、着物を着られるようになると挑戦してみたくなるのではないでしょうか。茶道はお茶やお菓子の頂き方・道具を大事に使う心などおもてなしの心が自然に身に付けられるのです。生け花は暮らしの中で気軽に楽しめ、リラクゼーション効果も。女性らしい所作を学べるので全体的な美しさが磨けます。
4つ目は、和裁です。着物を縫う和服裁縫は着物を着る楽しみから、着物・帯など仕立てる事ができます。着物の仕組みが勉強できるので着付ける際にも役立ちますし、必要な小物など作る事ができるのでより愛着を持って着物を楽しめます。
5つ目は、組み紐講座です。日本伝統工芸のひとつ。明治時代からは帯締めとして利用される事が多くなりました。講座では帯締めやストラップなど創作しながら楽しく学べます。
着付け教室を選ぶ際にチェックするべきポイント
教室で取得できる資格や講座のシステムなどの違いもありますが、最初に3つの事をチェックしましょう。1つめは教室の雰囲気、2つめは道具レンタルの有無(自分で用意せず手ぶらで受講できるのか)、3つめは受講人数(大人数だと1人を見る時間が短く技術が身に付き難いため)です。
3つをチェックすればお金はどのくらい必要か、通いやすく学べるのかがわかります。合う教室を選ぶためにも、まずは1つではなく複数の教室を見学・無料体験してみるのがよいでしょう。
どの教室もいろいろな工夫をして着物を楽しめるようにしています。着付けをきっかけに日本の伝統文化や所作、いろいろと学べるのが分かったのではないでしょうか。目的に合わせて通える教室を見つけ着物を楽しみましょう。