まだまだ肌寒い時期の着物コーディネート!着物用コートの選び方は?
着物用のコートにはさまざまな用途があり、着物と同じように種類に違いがあるため、防寒だけでなくその時にあったコートを選ぶことが大切になります。今回は初めて着る方にとってもわかりやすいように着物用コートの選び方について紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
着物用のコートとは?
冬の寒い時期には洋服と同じように着物にもコートなどの防寒具が必要です。そこで洋服用と着物用コートでは何が違うの?などといった何を基準に着物用のコートを選べばよいか悩むと思います。洋服と同じように着物の上に羽織るためのもの着物用のコートです。
寒い時期に着ると思う方がほとんどだと思いますが、羽織とはどう違うのか、どんな種類があるのかを紹介します。
着物用コートの役割
着物用コートの役割としては、主に3つあります。1つ目は寒い時期に防寒目的の役割です。2つ目は塵除けと着物の汚れ防止のためです。寒さ対策だけでなく、着物だけで出かける場合は人混みに行く際など、人や物に引っ掛かり傷や汚れが付くのを防ぎます。
3つ目はおしゃれのアイテムとしてコーディネートを楽しんでいる方も多く、様々なコートを使いわけています。
夏用もある?着物用コートの種類
着物用コートといっても役割や用途によって様々な種類のものがあります。なんと、夏用のコートまでもが存在します。着物用のコートについてはフォーマルシーンで使用する道中コート、暑い時期に向けた夏用コート、寒さ対策としての防寒用のコートがあり、それぞれのコートを説明していきます。
道中コート
道中コートは主にフォーマルシーンの礼装用として使用します。訪問着や留袖としてフォーマルシーンに合わせて着こなします。フォーマルシーンだけでなく、紬のような簡易的な素材を用いたカジュアル向けの道中コートも存在します。道中コートのサイズとしては、七分丈や五分丈が主となります。
夏用コート
夏の暑い時期にコートなんかいるの?と思う方も多くおられるかと思います。しかし、夏の着物は単衣や絽などの傷みやすい薄手の生地で、また淡い色が多く汚れが目立ちやすいために、汚れ防止として使われることが多いです。
防寒用コート
防寒用コートとは寒さを防ぐためにあるので全身までおおわれていることが多いです。素材としてもレーヨンやウールなど毛皮の暖かい素材が使われます。とくにレーヨンは暖かいだけでなく、素材としても高級感があり、防寒性としてもすぐれているため人気があります。
コーディネートの幅を広げよう!コート以外の防寒着
洋服でも同じように、防寒着は何もコートだけではありません。マフラーのような小物も含めて様々なものが存在します。ここでは何種類かにわけて説明します。
ケープ・ポンチョ
コート以外の着物用防寒着として、真っ先に思い浮かぶのがポンチョやケープではないでしょうか。着物用としても良く使われますケープやポンチョは長さとしても十分腰下まで覆うものが多く、袖がないため着物の袖を気にせず合わせることができます。
また、洋服用のケープやポンチョでも雰囲気が合うのであれば着ても問題ありません。しかし、注意点としてケープやポンチョはカジュアル向けになります。フォーマルシーンでは使用は控えたほうがよいでしょう。
ショール・ストール
冬の防寒アイテムとしてマフラーを使用される方は多いように、着物でもショール・ストールを使用する方も多いです。ケープ・ポンチョのようにこちらも雰囲気に合うのであれば洋服用を使用しても問題ありません。もちろん和装用のものもおおくあります。
こちらも基本的にはカジュアルシーンで使用することが多く、フォーマルシーンには向かないのですが、素材がシンプルなものであれば訪問着として、使用するのも問題ありません。しかし、注意点としては、結婚式などお祝いの席では動物素材は避けたほうがよいでしょう。
レギンス・スパッツ
冬に着物を着るときの足元ですが、基本的にはレギンスやスパッツといった足先が出るタイプのものを使用します。洋服用ではよくタイツを利用する方も多くいますが、基本的にタイツはNGです。だめな理由としては、着物を着る場合、履物は草履きを履くため足先がでないものはおすすめできません。
しかし、どうしても寒い場合はソックスを履き、その上から足袋を履いて使うと良いでしょう。
まとめ
着物用コートや、コート以外の防寒アイテムについて紹介しましたがいかがでしたでしょうか。着物用コートも着物同様に、様々な柄や季節に合わせてものがあります。防寒具としても用途だけでなく、塵除けや雨よけとして使用します。
また、着物ファッションのコーディネートとしてフォーマルシーン、カジュアルシーンに合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。まずはフォーマルシーンでもカジュアルシーンでも両方対応可能な着物用コートから選ぶのが良いでしょう。目的や用途、着物との雰囲気に合わせて選びましょう。