安心して通える着付け教室の見分け方とは?選び方や購入を強制された際の対処法も解説!
着物文化が注目されるなか、着付け教室に通いたいと考える方も増えています。しかし、受講者に高額な着物を購入させようとする悪質な教室もあるのが現状です。本記事では、買わされない着付け教室を選ぶためのポイントや、もし販売会への参加を強制された場合の対処法、そして購入後の対策について詳しく解説します。
買わされない着付け教室の見極め方
着物に興味があって着付け教室に通う場合、気をつけたいのが、教室内での不必要な販売の圧力です。信頼できる教室を選ぶためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
無料体験や広告に惑わされない
無料体験や割引キャンペーンといった広告が出されている着付け教室を選んでしまうと、高額な着物の購入につながる場合があります。無料や割引に引かれて安易に申し込むのではなく、まずは体験内容や教室の方針をよく確認しましょう。
教室が提供している無料体験が、純粋に授業内容を知るためのものであるか、商品を売り込むための手段かをしっかりと見極めましょう。
受講料と教材費の明確な説明
信頼できる着付け教室では、受講料や教材費について明確な説明が行われます。入会金や受講料のほかに教材費が追加される場合がありますが、費用の内訳がきちんと説明されているかを確認しましょう。
また、着物の購入が必須かどうかも重要なポイントです。もし特定の着物を購入しなければ授業が進まないといった教室なら、選ぶのは避けるべきでしょう。
生徒の評判や口コミを確認
インターネットやSNSでは、多くの着付け教室に関する評判や口コミが掲載されています。教室選びの際は、実際に通っている生徒の声を参考にするのが効果的です。口コミで「着物の販売会に誘われた」「特定のブランドの着物を買わされた」といった情報がある教室には注意が必要です。
逆に「無理な購入を勧められなかった」「丁寧に教えてもらえた」といった好意的な口コミが多い教室であれば、安心して受講できる可能性が高いでしょう。
販売会への参加を強制されたときの対処法
着付け教室によっては、販売会への参加が授業の一環として組み込まれている場合があります。もし強制的に参加させられたり、購入を勧められた場合には、次の対処法を覚えておくとよいでしょう。
断固として断る意思を示す
販売会に参加するよう強制された場合、まずは自分の意思をはっきりと伝えましょう。「今は購入を考えていない」「予算がない」など、明確な理由を挙げて断れば問題ありません。
もし販売担当者がしつこく勧誘してくる場合でも、購入の義務はないため、毅然とした態度で対応しましょう。
契約書や販売条件をよく確認する
もし購入を検討する場合でも、契約書や販売条件は必ず確認するようにしましょう。契約にはキャンセルポリシーや返品の条件が明記されているはずですので、納得がいくまでしっかりと説明を受けてから購入してください。
とくに訪問販売や外部の販売会で購入した場合には、クーリングオフ制度が適用されるケースもあるため、法律で保護されている権利を確認しましょう。
周囲に相談し、冷静に判断する
販売会に参加してしまった場合でも、焦って購入を決める必要はありません。その場で決断を迫られても、一度家に帰り、家族や信頼できる友人に相談して冷静に判断してください。しつこい勧誘に負けてしまいそうな時でも、すぐにその場で契約しないという強い意志をもちましょう。
万が一購入してしまった場合の対策
高額な着物や小物を購入してしまった場合、後悔してしまうケースも少なくありません。高額な買い物を後悔した時、どのような対策を取ればよいのかを説明します。
クーリングオフ制度の活用
まず、訪問販売や一定の条件下で購入した場合、日本の消費者保護法にもとづきクーリングオフ制度を利用できる場合があります。
契約日から8日以内であれば、無条件で契約を解除できるため、まずは自分の契約がクーリングオフ制度に該当するかを確認しましょう。該当する場合は、迅速にクーリングオフの手続きを進めれば無駄な出費を避けられるでしょう。
返品や返金の条件を確認
クーリングオフが適用されない場合でも、販売元が設けている返品や返金の条件にはあてはまっているかもしれません。
百貨店や大手販売業者で購入した場合、一定の条件下で返品が認められているケースもあります。購入後すぐに後悔した場合は、できるだけ早く販売元に問い合わせ、返品や交換が可能かどうかを確認しましょう。
専門機関への相談
もし、販売元が返金や返品を拒んだ場合や、明らかに悪質な販売手法に巻き込まれてしまった場合は、消費生活センターや法律相談所に相談するのが効果的です。とくに、消費者契約法に違反している場合、専門家の力を借りてトラブルを解決できるようになります。
まとめ
着付け教室に通う際には、まず信頼できる教室を選ばなければなりません。受講料や教材費が明確で、無理な着物購入を勧めない教室を選べば、安心して学びを続けられます。また、万が一販売会への参加を強制された場合でも、決断を急がず冷静に対処しましょう。もし購入してしまった場合でも、クーリングオフ制度や消費者保護の制度を活用すれば無駄な出費を防げます。着物文化を楽しむために、信頼できる教室を選び、しっかりとした準備を心がけましょう。